最近の研修の様子

令和7年度 新規就業者コース(後期)
林産:
原木市売り状況(県外編)
@ウッドピア松阪さま
講師
:中野 貴文 氏(松阪木材株式会社)
:田中 崇弘 氏(株式会社Woods Lab)
R7.10.8
三重県松阪市にある木材コンビナート「ウッドピア松阪」さまでの視察研修のようすです。
まずは、原木市から。
お伺いした日の原木市は【木材まつり】とのことで、ものすごい量の市材が集まっていました。
4,500~5,000m3。
この量の材が1日ですべて売れるそうです。
膨大な量の材をすべて売るためには、競りもものすごいスピードで進んでいきます。
あまりのスピードに受講生のY田さんも目を丸くされていました👀✨
また、ウッドピア松阪での市材の年間取扱量は、50,000~60,000m3と規模の大きさが窺えます。
うち、ウッドピア松阪での年間消費量は、30,000m3ということです!
競りが始まる前、中野講師からY田さんに「だいたい材の価格は、いくらくらいだと思いますか?」と質問があり、Y田さんは「YouTubeで観た市では1~1万5千円でしたけど・・・」と、しっかり予習をされていました😊✨
中野講師からは、さらに「予想価格と実際についた価格を比べながら市を見てみてください😊」とのことでした。
さて、いかがでしたでしょうか?🤔
Y田さんは、中野講師からスギとヒノキの皮の特徴や違いも教えてもらい、実際に材にも触れながら、たくさんのことを学んでおられました🌲🌲🌲🌲🌲
「木を買う人が少ないと、木を伐る側が出す材も少ない。買う人がいないと、材の値段が上がらない。市は、買い手と売り手の両方がいてこそ。」と中野講師から。

次に案内していただいたのが製材。
通常、製材所では、自分のところのキャパや何を作るかによって、見合った丸太を仕入れます。
“何でもかんでも”というわけにはいきません。
しかし、木材コンビナート ウッドピア松阪にあるグリーンウッドタクミ協同組合(製材)では、何でも作れる!😆
建築資材であっても、「構造材」は外からは見えないので、見た目より強度が重要視され、並材と呼ばれる節がある材が使われます。
こちらは、市場を介さずに販売されます。
一方、「化粧材」と呼ばれる目に触れる部分の建築資材は節がない材が使われ、競りにかけられます。
製材する際、剥かれた皮はボイラーで燃やして木材乾燥機のエネルギーに利用されます🔥
三重県は、乾燥機の技術が進んでいて、滋賀からも材を預かって乾かしたこともあるそうです。
ちなみに、ヒノキよりスギの方が乾かしにくく、7~10日かかるとのことです🌲
製材機は、旧型、新型の両方を見せていただきました。
Y田さんは、中野講師の説明を一生懸命聞きながら、製材機の動きを一生懸命みつめていました👀✨
また、乾燥機にかける前の材を持ち上げさせてもらって、その材の重さにもビックリしたY田さんでした😆
中野講師から「ここで見てもらった製材品は、工務店さんや大工さんなど建築に関わる人たちが購入されます。」と説明がありました。

製品市の見学もさせてもらいました。
製品市には、九州から東北まで、全国から製品が集まってくるそうです🌲
中には、外国産材の製品もありました。
そして、製品市もかなり賑わっており、中野講師から、いろいろ教えてもらいながらY田さんも楽しそうに製品市のようすを見学されていました😊✨

新規就業者コース担当者 S本のリクエストにより、プレカット工場も見学させてもらいました。
従来のプレカット工場の主流は「加工+材」のセット売りですが、三重県木造住宅協同組合(プレカット工場)では、加工のみで利益をあげているそうです。
材の持ち込みの場合は、加工費のみで加工を受けておられるとのこと。
最後に、中野講師から「林業の川上も川中も川下も、それぞれ課題があります。(視察研修が)少しでも参考になればと思います😊」とのお言葉がありました。
真夏のような気温の暑い日でしたが、ものすごく丁寧にたくさんのことを教えてくださりありがとうございました!😆💕
受講生のY田さんはもちろん、私も勉強させていただきました!

そして・・・
いつものオマケの視察😂
VISONへ・・・。
木育施設「kiond」内の木育施設&木工体験施設を見学させてもらいました。
施設内には、木製品のお土産などもたくさんあり、Y田さんも興味深く見ておられました👀✨
今夏、アカデミー事務局の目と鼻の先にも滋賀県の木育施設が誕生し、毎日、賑わっております。
こちらも視察させていただく予定になっております😊✨








































